7月3日(火曜日)曇り時々雨


 このところ、Youtubeで見つけた昔の刑事ドラマ「Gメン75」を時々見ている。そこのコメント欄で行きすぎた正義感を振り回した人が感情のままに殴り書きをしているのを見た。Gメン75に映っていた景色はもちろん1975年の東京、新宿や渋谷の町並みだ。そこには「風情」、「情緒」、「人情」が詰まっているように見える。どの文字にも「情」という文字が入っている。
 ふと現代をこれらの言葉で端的に表すと何だろうなと考えた。「ハイテク」、「人権」、「匿名」だろうか。現代ではバリアフリー化が進み、車椅子に乗っていても街中へ出かけるのは昔に比べれば楽になった。また人権が守られるので、弱者が簡単に踏みにじられることもなくなってきた(かな)。そしてネットの「匿名」性をうまく利用すれば、悪者をチクることもできる。確かに便利な世の中になった。僕は今年58歳。ちょうど昭和と平成を半分ずつ生きた世代だ。昭和は子供時代、そして平成は社会に出て仕事にありつけた時代。謳歌したのは平成のはずなのだが、やはり子供時代の印象は強烈なのか、昭和の風情に憧れてしまう。トイレはウォシュレットが良いし、歯の治療は痛くない方が良いのにね。

7月6日(土曜日)曇り時々雨

 金曜日に組まれている2年生のグループレッスン、その中の一人がラップやヒップホップが好きで、そういう音楽を作ってくる。彼の口からは聞いたことの無い言葉がポンポン出てくる。例えば「エモ・ラップ」。なんじゃそりゃ? 「ネットで検索するとヒットするの?」と彼に聞くと「はい」と答える。どれどれと思ってブラウザソフトで「エモラップ」と打ち込んでreturnキーを叩く。ズラ〜と検索結果が現れる。ホントだ。ちなみにエモーショナル・ラップの略で、感傷的なラップのことらしい。ブームは2017年頃とある。
 他にも「タイプビート」という知らない言葉を言われ、検索すると、これまたズラ〜と検索結果が並ぶ。これはお金も無く、パソコンも使えないラッパーのために、有名ラッパーに似せたビート(いわばカラオケ)のことで、Youtubeで公開されている。営利目的でなければ、そのまま使って良くて、ビジネスとして使うにはリンク先に言ってある程度の金額を払うシステムらしい。Youtubeがお試し試聴アプリとして機能しているわけだ。知らない世界だ。・・・これはまるで「世にも奇妙な物語」の「ずんどこべろんちょ」だ。

7月11日(木曜日)曇り時々雨


 国民的アニメのルパン三世が、初の3DCGの映画になる。監督は山崎貴。「Always三丁目の夕日」で一躍有名になり「STAND BY ME ドラえもん」や今年の夏公開になる「ドラゴンクエスト ユア ストーリー」でも抜擢されている売れっ子だ。予告編を見てみたが、これは期待できる。音楽は大野雄二のオリジナルがそのまま使われる。実写版のルパン三世の時にはまったく別の音楽が使われていたために、今ひとつルパンの世界観に入れなかったので、これはホッとする情報。まあ、本当は山下毅雄の音楽ならさらに良かったのだが、それは高望みだろう。一般の人にとってはルパン三世といったら大野雄二のメインテーマを思い浮かべるだろうからね。公開は12月。楽しみに待つとしよう。

7月18日(水曜日)曇り時々晴れ


 匿名掲示板の情報でYoutubeに昔懐かしい「Gメン75」のいくつかの作品がアップロードされていると知り、ついつい見てしまった。そこには自分が子供だった昭和の風景が当たり前のように映し出されている。それをこうやってYoutubeで見られる時代か、幸せだな・・・と思って数日。案の定、動画は消された。違法アップロードなのだから仕方がない。そのわずかなタイミングで見た人がラッキーだったと考えるのが現代の世の中だ。しかし、どうにも気になって気になって、ついにDVDを何枚か買っちゃったよ。あれ、これってひょっとして釣られた?

7月22日(月曜日)曇り時々雨


 地上波初放送で映画「万引き家族」をノーカット放映するというので、興味本位でタイマー録画して見てみた。確かにこれは賛否分かれるんだろうな。「カメラを止めるな」のようにバッコーンと来るストライクみたいな映画ではないのだが、ジワジワ〜っと心に染み入る映画だ。所詮は家族なんてもろいガラス細工の上に微妙なバランスで成り立っている一時的な人間関係に過ぎない。それがとっくの昔に壊れた経験をした大人が見ると、確かにウチもそういう時代はあったよ、あの頃は楽しかったよと懐かしい気持ちになる。良かったな、でも、もう戻れないんだよなという寂しさもある。是枝監督の画作りは、非常に深みがあってワンカットワンカットが美しいと感じた。
 職業病でどうしても音楽の少なさのことを気にしてしまう。これは時代だから仕方が無いことなんだけどね。